Angry Birds
※作品の解説や紹介が目的ではありません。正しい/正しくないなどは置いておいて、自分の感じたこと、考えたこと、想像したことを自由に書きたいと思います。
今日は、世界的に有名なアプリの一つであるAngry Birdsについて考えたいと思います。Angry Birdsはフィンランドで生まれたアプリです。2009年冬に初リリースだが、iPhone初代が出たのが2007年1月なので、アプリ界の重鎮と言ってもいいでしょう。
目次
- 何をするゲームなのか?
- UI / UXはどんな感じ?
- 制作に活かせる点は?
何をするゲームなのか?
基本的には様々な種類のBirdsをフィールドに設置されている敵に向けて指スライドで放つだけです。手持ちのBirdがなくなるまでに、全ての敵をフィールドから除外できたらクリアっていうゲームです。上で述べた通り、Angry Birdsはスマホ初代のゲームなので、当時はまだスマホゲームの可能性を探っていた時だったと思われます。画面タッチインタラクションは今までの携帯ゲームや他のゲーム機にはない新たな領域だった訳で、その中でBirdsを指スライドで飛ばすという比較的にシンプルなゲームが生まれたのだと思います。
UI / UXはどんな感じ?
<UI>
- 通知
ユーザーに対するお知らせがある場合(例えば報酬の受け取りや、新しいゲームコースが利用可能になったとか)は、ビックリマークを各アイコンに表示して、ユーザーが一目で気付けるようになっています。 - マップ
マップ画面では、現ステージ内で今自分がどこにいるのかが一目でわかるようになっています。ホームシーンからゲームプレイに至るまでの過程をいかにシンプルかつ分かりやすくできるかは一つの大事な指標ですね。また、指スライドでマップ上を自由に動き回れるので、今まで自分が進んで来た道のりを振り返ることも、あとどれくらいでステージをクリアできるかを見ることもできます。ボス戦が5回に1回くらいの割合であるのですが、僕的にはボス戦はゲームを終わる一つの目安となっていたので、それがすぐ見て分かるようになっているのは良かったです。
<UX>
- 「可愛いキャラクターを動かして気持ちがいい」
キャラクターの可愛さもこのゲームが人気の大きな理由の一つですね。キャラクターを飛ばすだけで楽しめるっていうのは良いですね。個人的には、それぞれのキャラクターには固有の能力があり、「この状況ではどのキャラクターの能力が一番良いか」を考えるだけでゲームを楽しめます。ワンピースみたいに、みんなに専門分野があり、個々では偏りがあったとしてもうまく能力を補間し合っています。 - 「ちょっとした隙間時間に遊べて楽しい」
スマホゲームの初期時代に作られたこともあり、操作性がかなりシンプルですよね。指のワンスライドで遊べるのはすごい。なんたって東京の朝の満員電車の中でも遊べるんですよ(したことはないですが)。一回のゲームにかかる時間もそれ程長くないですし、ほんのちょっとした隙間時間(待ち合わせの間、昼ご飯中、勉強の合間の息抜きなど)に遊べる手軽さはコアのゲーマーを除けば大部分のスマホユーザーの需要を満たしていますよね。
制作に活かせる点は?
やっぱりグローバルに人気を得ているものっていうのは本質を突いている気がします。キャラクターを操作するだけで快感を得られるのはマリオみたいな感じですよね。デザイン面も言語は極力無くして、グラフィックと言った非言語領域でのコミュニケーションがメインとなっています。
ゲームを作るどうこう以前に、ローカルの一部に支持されるようなゲームを作ろうとするのではなく、(もちろん万人ウケするものや批判のないものを作るという意味ではなく)世界にとって意味あるものを目指すという姿勢は絶対必要ですね。そうすることでしか本質的なものは見えてこない気がします。