のんびり日記

のんびり生きましょう

ピエール・ボナール展 at 国立新美術館

作品の解説や紹介が目的ではありません。正しい/正しくないなどは置いておいて、自分の感じたこと、考えたこと、想像したことを自由に書きたいと思います。

 

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今日はピエール・ボナール展での感想を述べたいと思います。おととい位に、ピエールボナールの作品のブログを書いたところで、たまたま今ピエール・ボナール展やっていることを知ったので見てきました。

ざっくり分けると前半が人物画で後半が風景画という感じになってました。最後には株式会社カヤックさんによる、空間拡張型の体験アート展示がありました。

本当にただの感想になるのですが、彼はどこかふとした瞬間に見せる人の表情や姿を表現しようとしていた風に思えました。対象を固定させてじっくり観察しながら描くというよりかは、写実性を追求するのではなく、ある瞬間の不意に見せる表情などに魅力や美を見出して描いていたのではないでしょうか。「これいつの時?」「こんなこと私してた?」みたいな誰の記憶にも残らないような瞬間を見逃さずに捉え、その瞬間のイメージをキャンバス上に表現していました。作品の中でも「薔薇色のローブを着た女」という作品が一番好きです。SNSのトプ画によくある「自分気づいてないけど不意に撮られたよ」を装った写真とは一緒にして欲しくない、作られたものではない、自然な美しさを感じました。

彼にとっての美というのは、作られたものではなく、自然な状態にある、でも誰からも気づかれることなく消え去ってしまうような、ある瞬間に訪れるものだったのかもしれません。そしてその瞬間のイメージを彼の頭に焼き付けて、イメージの中の魅力のままキャンバスに表現したのだと思いました。

ではでは。