のんびり日記

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白隠慧鶴「達磨像」

作品の解説や紹介が目的ではありません。正しい/正しくないなどは置いておいて、自分の感じたこと、考えたこと、想像したことを自由に書きたいと思います

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白隠慧鶴「達磨像」

今日は白隠慧鶴の達磨像について見ていきたいと思います。

画面の中心に右上から右下にかけて力強くて太い線が描かれている。生き生きとした筆の流れから作者が体全体を使って線を描いている姿が頭によぎる。今で言うアクティブペインティングの先駆けのようなものだとも言える。

見てわかる通り、写実とはかけ離れたものがあり、白隠が追求した表現が対象の写実性ではなく、彼自身の意識の内面に存在する精神性のようなものだったのではないだろうか。白隠は禅僧であり、絵を描く専門家ではなかったが禅僧が絵を描く禅画などは日本の美術の歴史の一部としてしっかりと存在している。彼らにとって写実的に対象を捉えるよりも、そこから溢れ出る生命力、精神力の方が大切だったに違いない。禅についてもっと色々学びたいと思う。

上に描かれている書にも注目したい。恥ずかしながら読むことはできない(要勉強)。しかし、書の筆法は絵画にそのまま用いられている。顔に用いられている線なんか特にわかりやすいけど、最初に述べた右上から左下にかけての太い線も力強さや込められたものの違いはあれど、書の延長であることはわかる。

まとまっていないけど今日はここら辺で。