のんびり日記

のんびり生きましょう

John Everett Millais 「The knight errant」

作品の解説や情報提供が目的ではありません。正しい/正しくないなどは置いておいて、自分の感じたこと、考えたこと、想像したことを自由に書きたいと思います。

 

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今日はジョン・エヴァレット・ミレイのThe knight errantという作品を見てみる。

 

左上に三日月が見える。夕方か朝方か。木は枯れているし季節は冬だろうか。この絵は間違いなく、悪党を倒して助けにやってきたヒーロー物語な気がする。中心人物の男性の顔の右側に倒れている男性がいる。このヒーローのやられ役だろうか。単純に寝ているだけとも言えなくもない。画面右上には二人の人間の影が見える。ヒーローから逃げる悪党役だろうか。僕が考えるシナリオは、このヒロインが悪党達にさらわれて、深い森の中で裸にさせられて身動きが取れないように紐で縛られていた。そこに明らかに防具のレベルが違うチート的存在の王子様がヒーロー役として、悪党達の前にやってきて、彼らを成敗する。この絵は成敗した後の紐を解いて救出する瞬間だろう。

 

女性は恥じらいを感じて目線をそらしている。男の目線は、女性の顔を覗き込むような方向にあるが、内心は女性の裸体のことしか興味がないだろう。

 

一つ疑問に思うのは、なぜ女性の両手は紐で縛られているのに、女性の髪は一方方向に流れているのだろうか?人質になっているくらいだから、髪の毛を揃えることなんか手を縛られる時には頭の中にはないだろう。もちろん、舞台セッティングとして裸体を見やすくするためであるのは明確だが、絵の中の世界の話として考えるのであれば、例えばこの王子様が来る前に、悪党達が女性の裸体が見えやすくするために髪の毛を一つの方向に揃えたといったことが考えられる。もしくは長時間縛られている間に、女性自身が王子様が助けに来た時に裸体を美しく見せるにはどうすれば良いかと考えた結果、ヘドバン並に頭を振り回して髪の毛を揃えたのかもしれない。(多分王子様が雑魚の悪党と戦っている間に慌てて対応したものだと思われる)